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資格

社会保険労務士ってどんな資格 → 試験・難易度・仕事・良かったこと

みなさまごきげんよう!

・社会保険労務士(社労士)って聞くけどどんな仕事!?

・人事や労務管理の仕事について深く学びたい

・社会保険労務士試験の受験勉強中

こんな人におススメの記事となっています。

このテーマの著者のスペックは次の次の通りです。

・第45回社会保険労務士試験に合格している

・社会保険労務士受験講座の講師経験がある

・総務人事の実務を経験している

第53回の社会保険労務士試験が令和3年8月22日に終了しました。
筆者のキャリアに大いに役に立っているこの資格について4つの面からお話していきます。

①内容(何を学ぶ資格か!?)

②試験の内容と難易度

③実際にどんな仕事をする

④取得して良かったこと

内容(何を学ぶ資格か!?)

社会保険労務士の試験は範囲が多く多岐に渡るのが一つの特徴です。

それぞれの科目内容と特徴を簡単に書いてみます。

労働基準法【略称:労基】
  • 働く上での最低限度のルールや法律、また裁判例など
労働安全衛生法【略称:安衛】
  • 労働災害防止の為の最低基準や各種制度、対策についての法律など
労働者災害補償保険法【略称:労災】
  • 働いている時や通勤時に起きた病気・ケガ・障害・死亡の保険給付など
雇用保険用法【略称:雇用】
  • 失業手当(基本手当)や育児休業・介護休業の給付金、高年齢者の雇用継続時の給付など
労働保険徴収法【略称:徴収法】
  • 労働者災害補償保険、雇用保険用の保険徴収に関する法律
健康保険法【略称:健保】
  • 私傷病で病気やケガをした時の医療費等についての保険給付や会社を休んだ時の傷病手当金など
国民年金法【略称:国年】
  • 全国民が加入する基礎年金の仕組みと老齢・障害・遺族・死亡などに関する給付などについて
厚生年金保険法【略称:厚年】
  • 会社員や公務員が国民年金の上乗せとして加入する年金について
労務管理その他の労働に関する一般常識【略称:労一】
  • 労務管理に関する法律として最低賃金法や労働者派遣法、また労働経済の内容など
社会保険に関する一般常識【略称:社一】
  • 公的年金の上乗せ部分に当たる「確定拠出年金」から国民健康保険や介護保険など

また、それぞれの科目は大きくは3つに分類できます。

①労働科目

・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険用法
・労働保険徴収法

②社会保険科目

・健康保険法
・国民年金法
・厚生年金保険法

③一般常識

・労務管理その他の労働に関する一般常識
・社会保険に関する一般常識

社会保険労務士試験の内容と難易度

社会保険労務士試験の試験はコツコツと努力を継続することで誰しも合格ラインに到達できます。

但し、まぐれで受かったということはありません。
人生で一番勉強したという人も多いのが事実です。

試験内容は2つあります。

①択一式試験

②選択式試験

それぞれで合格基準点をクリアする必要があります。

択一式試験

5肢択一で大きく7つの科目に分かれます。全部で70問あります。
正しいものを選ぶ、間違っているものを選ぶなどです。
合格基準は60%~70%の間の推移となっています。

選択式試験

穴埋め式の問題です。8つの科目に分かれます。
8科目それぞれ5問ずつで、全部で40問あります。
合格基準は60%前後となっています。
それぞれの科目に足切りがあったり、救済が入る場合もあります。

直近合格率

2020年:6.4%(受験者:34,845人 合格者:2,237人)
2019年:6.6%(受験者:38,428人 合格者:2,525人)
2018年:6.3%(受験者:38,427人 合格者:2,413人)

合格率は10%以下で年によって2.4%などもあります。

社会保険労務士試験の日程

毎年8月の第4日曜日に実施されます。
午前と午後で午前は選択式と午後は択一式の試験を行います。

どれぐらい勉強したか

筆者自身は2回目の試験で合格しました。

【1年目】

・初回は新卒年の秋~冬ぐらいにお試し感覚で入門講座に参加

・本格的な受験勉強は年が明けて2月ぐらいから開始

・1回目の試験までは初学者ながら楽しみながら走りきる

→1回目の試験受験後、3か月程度は全く何もしていない

【2年目】

・1回目は不合格となり、12月ぐらいから再度勉強を開始

・そこから2回目の試験日までは講座の仲間と走りきる

本格的に勉強していた期間はそれなりに時間も費やしました。

  • 平日=2時間~3時間ぐらいカフェで勉強
  • 土日=自習室で集中していたのは6時間ぐらい
  • 隙間時間=電車の中(往復で2時間ぐらい)

●2年間の合計で1,500時間~2,000時間ぐらいは勉強したと思います。

社会保険労務士って実際にどんな仕事をする

・勤務形態としては2パターンあります。

①開業社会保険労務士

②勤務社会保険労務士

独立開業するか、会社に勤めるかという違いです。

多岐にわたる社会保険労務士の仕事

社会保険労務士の仕事内容は色んなものがあります。

【事務業務】給与計算、労働保険・社会保険の手続き

【労務相談】労務管理に関する法律の運用、パワハラやセクハラの対応・相談

【組織改革】研修の企画立案、コンサルティング(開業社労士)

一例としてあげてみましたが、実際にはまだまだ沢山の仕事があります。
得意不得意や更なる専門性を磨いて色んな活躍の方法があります。

社会保険労務士を取得して良かったこと

合格して7年、特に良かったと思うことを3つ上げてみます。

①回りからの信頼が高くなる

②自分に対する自信が付く

③人脈が広がる

更に3つに対して、自身の経験を基にそれぞれの根拠も上げてみたいと思います。

①回りからの信頼が高くなる

・人の問題など重要事項を中心に相談してもらえる

・努力が出来ることや継続力があると思ってもらえる

・適格な回答やアドバイスで更に信頼度が増す

筆者の場合、合格したのは24歳で受験した時でしたので、特にチャンスを貰うきっかけやパスポートになりました。

②自分に対する自信が付く

・地道に努力することで結果が出ることを体感する

・目標に向けて逆算して計画的に考える癖が付く

・仕事でも頼られることが多い

ある程度難関の資格ではあるので、その過程で地道な努力は必須です。
試験範囲も多いですがその分沢山の「わかった」を経験します。
合格後も大切な仕事計画を立てて着実にこなすことで自信になります。

③人脈が広がる

・人事の仕事は会社でも幹部と距離が近い

・社会保険労務士の中でのネットワークがある

・多くに人が欲しい知識や知恵をもっている

社会保険労務士試験の勉強仲間や合格者などネットワークが豊富です。
法律の解説なども多いので、横の繋がりは大切にしておくべきです。

まとめ

・社会保険労務士試験は簡単ではない

・でもコツコツ地道な努力で合格できる

・仕事の種類は沢山あり、専門性は発揮できる

・信頼、自身、人脈など非常に良い点が多い

筆者の原点である社会保険労務士については、次の内容などを中心に、これからも色んな情報を発信させていただきます。

  • 勉強のきかっけ
  • 受験勉強の過程
  • 受験勉強の方法とコツ
  • 合格で手にいれたもの
  • 受験講座の講師について
  • 実務のお話

社会保険労務士試験を受験された皆様はお疲れさまでした。

それでは、また(^^)

ABOUT ME
タクヤ
社会保険労務士